S-One工法

◆ S-One工法とは
  • 吊り天井(システム天井)への施工を可能にした工法
  • トップライトや木毛板の対策を可能にした工法


地震災害等発生時に避難場所となる体育館・公民館、
コンサートホール、屋内プール等の天井材落下を防止

構造検討で安全を追求したネット対策工法。
吊り天井(システム天井)への施工、トップライトや木毛板の対策を可能にした工法です。
これにより、地震災害発生時に避難場所となる体育館・公民館、コンサートホール、屋内プール等の天井材落下を防止します。

天井材落下を防止


載荷試験において

載荷荷重540kgでも網糸が切れない。
ワイヤー張力初期値200kgfとした場合、540kgの載荷ではワイヤーの張力は980
kgfとなる。
ワイヤー最大の撓みは0.3m、ネット最大の垂下量は2.1mであっても、載荷部分とロープ周辺部分の強度がほぼ変わらす均一な高性能を有している。
ワイヤーを張るために使用するクランプは、高耐久オールステンレス製(SUS304)で、一体成型による独自コ型形状と皿バネで衝撃・振動を吸収する。

埼玉県 某文化センター

埼玉県 某文化センター

寄居町公民館

寄居町公民館

羽曳野市 市民会館

羽曳野市 市民会館

吊り天井落下防止ネット

安心を守るS-One工法

吊り天井落下防止ネット

吊り天井落下防止ネット

吊り天井(システム天井)への施工を可能にした工法であり、地震災害発生時に避難場所となる体育館・公民館をはじめ、コンサートホールやプール等の天井材の落下を防止し、より安心・安全性を高めた最新のネット工法です。

平成23年3月に発生した東日本大震災により、地震時における天井脱落による被害を防止すべく、平成25年7月に建築基準法施行令の一部改正ならびに同年8月「天井脱落対策に係る一連の技術基準告示(平成25年国土交通省告示第771号他)」が公布(平成26年4月1日から施行)されました。
これにより「特定天井」に該当する場合には、これらの技術基準に従って脱落防止対策を行うことが義務づけられています。

S-One工法は、公民館・コンサートホールやプール等の「特定天井」の天井部材落下を防止するネット工法です。
「特定天井」とは、天井部材脱落によって重大な危険が発生する恐れがあり、次の項目に当てはまる天井を指します。

  1. 吊り天井
  2. 天井高さ6m超
  3. 水平投影面積200㎡超
  4. 単位面積質量2kg/㎡超
  5. 人が日常利用する場所

吊り天井落下防止ネット ネット設置要領

手順1|準備工

手順1|準備工

  • 現地の確認を行い、施工方法、それに伴う資機材の選定を行う。
  • ネット(網目25mm・15mm)の製作を行う。

手順2|施工に伴う足場

手順2|施工に伴う足場

  • 足場は全面棚足場を使用する。

手順3|吊り金具・アンカー設置

手順3|吊り金具・アンカー設置

  • 屋根裏の大梁のH網フランジに吊り金具を設置する。(ピッチは検討による。)
  • 中間吊り金具は基本FS-C(B)パターンとし、端部は基本FS-C(D)を使用する。
※注意点:RC梁の場合は、アンカータイプを使用する。

手順3|吊り金具・アンカー設置

  • 壁面がコンクリートの場合、端部に取付け金具の代わりにアンカープレートでも可能。
  • ※注意点:高さレベルは屋根下より10cmくらいの壁面部が目途。

手順4|ワイヤー設置

手順4|ワイヤー設置

  • ワイヤー緊張器にてテンションを掛ける。
    端部はワイヤークリップにて固定する。
※注意点:片側4点止め。テンションの掛けすぎに注意する。

手順5|ネット設置

手順5|ネット設置

  • 予め工場で加工されたネットを、左右の間違いの無い様に設置する。
  • ポリロープにてかがり固定する。
  • 照明などの障害物があれば、現地で切込みを入れて加工する。
注意点:ネットは極力弛みのないようにテンションを掛けて張っていく。

完  了|設置確認

完  了|設置確認

  • 作業が完了した後、ネットのシワ・撚り・接続忘れを確認し、異常があれば速やかに修正を行う。
  • 全ての作業が完了した後、片付け清掃を行い作業完了とする。

天井落下防止ネット

安心を守るS-One工法

天井落下防止ネット

吊り天井落下防止ネット

主にトップライトや木毛板等の落下対策として施工を可能にした結果、地震災害等発生時に避難場所となる体育館・公民館などの天井材の落下を防止し、より安心・安全性を高めたネット工法です。
各自治体が、災害対策に取り組まれている現在、弊社では多数の実績を積んできています。

地震や災害時にシェルターとしての機能を求められる大空間建築物。
様々な構造・施工によって実現されている安全性能を維持するためにも天井部材や照明の落下は避けなければなりません。

S-One工法は、災害時のシェルターとなる体育館等の天井材の落下を防止する最新のネット工法です。

天井落下防止ネット ネット設置要領

手順1|準備工

手順1|準備工

  • 現地の確認を行い、施工方法、それに伴う資機材の選定を行う。
  • ネット(網目25mm・15mm)の製作を行う。

手順2|施工に伴う足場

手順2|施工に伴う足場

  • アリーナでの足場はローリング足場を使用する。
※注意点:足場上での安全確保の為、安全帯フックは手摺りに必ず掛ける。

手順3|クランプ設置

手順3|クランプ設置

  • 大梁に支持クランプを設置する。
  • 2m~4mのピッチもしくは既存梁ピッチとする。
  • 照明の位置を確認し、ネットのレベルは照明の上にくるように設置する。
  • ネットのレベルが梁上や梁下を通せるなら梁にクランプは1個で良いが、通せない場合は梁の両フランジ内々に1個ずつ取付ける。
※注意点:必ず安全帯を使用し、工具等の落下が無いように、工具には紐等を設ける。

手順4|ワイヤー設置

手順4|ワイヤー設置

  • ワイヤー緊張器にてテンションを掛ける。
  • 端部はワイヤークリップにて固定する。
※注意点:片側4点止め

手順5|ネット設置

手順5|ネット設置

  • 予め工場で加工されたネットを、左右の間違いの無い様に設置する。
  • ポリロープにてかがり固定する。
  • 照明などの障害物があれば、現地で切込みを入れて加工する。
注意点:安全確保の為、安全帯フックは強固な箇所に必ず掛ける。

完  了|設置確認

完  了|設置確認

  • 作業が完了した後、ネットのシワ・撚り・接続忘れを確認し、異常があれば速やかに修正を行う。
  • 全ての作業が完了した後、片付け清掃を行い作業完了とする。
注意点:撤収時に足場上から工具等を落とさないように注意する。

吊り天井落下防止ネット試験

吊り天井落下防止ネット試験

 落下前 


 落下後 

約22mの吊り天井(204kg)を落下させて、天井落下防止ネット(JK-E25)で受け止めた

※平成25年7月23日 実施

耐震補強用ネット載荷試験

試験方法

  1. ワイヤーを所定の張力で緊張させ、緊張させたワイヤーにネットを取り付ける。

  2. 取り付けたネットの中心に荷重を載荷させ、ネットの垂下量とワイヤーの張力を確認する。

  3. 試験試料
    ポリエステル / 防炎原着糸 / 1840T/5本 / ラッセル網25mm目 / シルバー / 角目仕立

  4. 試験結果

試験結果
試験結果
載荷試験結果について

載荷荷重540kgでも網糸が切れず、540kgの荷重に耐えることができた。
また、ワイヤーの張力は初期値を200kgfとした場合、540kgを載荷するとワイヤーの張力は980kgf程度であった。
ワイヤーの最大のたわみは0.3mで、ネット最大垂下量は2.1mとなり、載荷試験後のネット引張強さについても1本2節法、ループ結節法で測定した結果、載荷部分とロープ周辺部分の強度がほぼ変わらず、試験後も均一な性能を有していた。